7月(デザイン編)

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図地反転

図地反転

→皆さんは「ルビンの壷(ルビンの杯)」(1915年)をご存知ですか?「錯視」を利用したトリックです。デンマークの心理学者ルビンが1915年に発表し、「図地反転図形」の存在を初めて紹介しました。

壷に見えたり、人間の横顔に見えたりしますよね?「図」とは、形として認識される部分、「地」とは、そのとき背景となる部分を指します。本書では、さまざまな逆転を記号、会社のマーク、ポスターなどから読み解きます。
「図」と「地」が逆転したもので、こんな一例が。
中世ヨーロッパでは娼婦、兵士、ユダヤ人、旅芸人などの社会の底辺にいる人々に目立つ記号として、ストライプ模様の衣服を着せていました。近代に入り、フランス革命の象徴としての「三色旗」、アメリカ独立戦争の「星条旗」などによって、新しい世界の象徴となり(「図地逆転」)、ストライプは私たちにもっとも身近に感じるデザインとなったのです。