『Beyond Innovation—「イノベーションの議論」を超えて』

 今日は、先月出版されたばかりの、創造技術専攻の吉田敏教授のイノベーション関係の著書を紹介します。本書は、吉田先生をはじめ、識者18名によるイノベーション関連の議論をまとめたものです。吉田先生は第4章「あの『イノベーションに関する議論』を超えて」を担当されています。トップアカデミアたちからのメッセージを活かして、真のイノベーション実現へ!

Beyond Innovation―「イノベーションの議論」を超えて

Beyond Innovation―「イノベーションの議論」を超えて

 吉田敏先生からいただいたコメントは以下。


 日本が資源立国でない以上、現代のように技術が進んだ状況の下、この“イノベーション”という概念を軽んじることが出来ないことは、共通の考えということがいえよう。その中で、いったいこの“イノベーション”をどのように考え、どのように活かしていくかを考えていかなければならない。


 このような中、前田正史東京大学副学長、松重和美京都大学副学長、平野眞名古屋大学総長、白井克彦早稲田大学総長、北澤宏一JST理事長、柘植綾夫元内閣府総合科学技術会議議員、田中耕一氏などの大学や研究機関に所属する国内を代表する研究者を中心に18名が集まり、イノベーション力の強化について、それぞれの意見を率直に述べた内容をまとめたものが本書の内容となっている。


 内容については、これまでの “イノベーション”に関する議論の重要性は認識しつつも、それらを超えるような意見や議論をまとめることを目的としたものとなっている。その主なメッセージが、「何を(What)」創るのかではなく、「どのように(How)」創るのかを考えなければならないという点となっている。

Beyond Innovation―「イノベーションの議論」を超えて』は数日中に配架します(2009/08/01)。すでに配架されています。